プロジェクトメンバーの紹介
所属・役職 | 氏名 |
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以下に紹介 | 研究メンバー |
聖路加国際大学・看護学研究科・教授 | 縄 秀志 |
北海道大学・保健科学研究院・准教授 | 矢野 理香 |
聖路加国際大学・看護学研究科・准教授 | 佐居 由美 |
前聖路加国際大学・看護学研究科・助教 | 大橋 久美子 |
聖路加国際大学・看護学研究科 | 樋勝 彩子 |
前 東京医科大学・医学部・教授 | 櫻井 利江 |
縄 秀志
聖路加国際大学・看護学研究科・教授
手術翌日、痛みやだるさでグッタリしている患者さんに背中を温めるケアをすると「ああ気持ちいい~」とため息をついて、その後すっきりした表情で「これで大丈夫、午後から歩いてみよう!」と、術後患者さんから術後の○○さんに変化します。この様子に「これこそ看護の力だ!看護ってスゴイ!」と、研究を始めて早くも15年が経ちます。 闘病している方たちに「ああ気持ちいい~」と感じて頂ける看護ケアが実践の中で繰り広げられる為に、看護ケアのエビデンスの構築を通して看護学の知識と技術を創造して行くことが教育者・研究者としての私の使命だと思っています。
矢野 理香
北海道大学・保健科学研究院・准教授
私は、回復期脳血管障害患者への手浴の効果を研究しています。これまでの研究によって、看護師が、お湯の中に患者の手をゆっくり浸してマッサージしながら洗うと、患者は「気持ちいい」という反応とともに、麻痺がある手指の動きの改善を実感し、不安やつらさの語りは、やがてポジティブな語りへと変化し、QOLが上昇することがわかってきました。今後も継続して、日常ケアの中の気持ちよさをもたらす看護ケアの効果を、自然言語分析の手法を活用して可視化したいと考えています。
佐居 由美
聖路加国際大学・看護学研究科・准教授
看護学生になったころ、看護って何をすればいいのか全くわかりませんでした。ただ、患者さんに注射する人なのかなぁ、ちょっと違う気がするなぁ、、、と悶々とした暗い日々を送っていました。そんなある日、授業で先生が大きく黒板に、“安全・安楽”と書き、「看護とは患者さんに安全と安楽を提供することです!」と力強く話されたのです。そのとき、私は目の前の霧が晴れた気がしました。安全と安楽はその後の看護実践における私の道しるべとなり、今は看護における安楽について研究しています。看護実践における安楽には、患者さんに「気持ちいい」を提供することが含まれています。安全確認も大事ですが、患者さんへの気持ちよさの提供があってこそ、看護はartになるのだと思います。関心ある皆様のご参加をお待ちしています。
大橋 久美子
前聖路加国際大学・看護学研究科・助教
臨床看護師のころ、朝は「おはようございます」とカーテンを開けて患者さんを起こし「今日一日すこしでも気持ち良く過ごしてくれたらいいなあ」と思いながらモーニングケアを行ってきました。大学院ではそうしたモーニングケアの効果を明らかにする研究に取り組み、朝食摂取率の増加という結果を得ました。現在は教員として勤務するなかで、患者の習慣やニーズに応じたPeople-Centered Careの視点からのモーニングケアの構築に関する研究に取り組んでいます。